骨の健康維持とイソフラボン

日本人は、欧米諸国の人たちと比較してみると、カルシウムの摂取量については少ないのですが、大体平均して543mgだと言われています。
この数値は、スウエーデンやフィンランドにおける1100mg~1300mg、イギリスやアメリカにおいて1000mgと比較して、たったの半分の量しか摂取していないということがいえるのです。
実は、日本は、カルシウムの摂取の面においては先進国のなかでも最下位です。

また、どのような食品から摂取しているかという点も問題となってきますが、カルシウムというのは、摂取量が良いとはいえず、もっとも吸収率が高いといわれている牛乳においても約50%しか摂取できていません。
日本人にとってなじみ深いと言われている小魚や海藻類などにおいては、たったの30%の吸収率しかないといわれているようです。
そのうえ、欧米人は全てのカルシウムの70%以上を乳製品や牛乳から摂取しているのに対して、日本人の場合においては、30%しかありません。

そこで、日本人の骨は、質だけではなく量においてもハンディを負っていると思われていたようです。
しかし、大腿骨頸部骨折の年間の発生率について比較してみると、アメリカが30万件あるのに対して、日本の場合だと約8万件しかありません。
人口比でみた場合ですと、アメリカ人においては、日本人の約2倍近くもの発生率だということができるのです。
牛乳だけでは骨折はふせぐことができないのかという疑問から、日本人の食生活について徹底的に分析していく試みがはじめられたようです。

カルシウムの摂取という点においては、質も量も劣っている日本人が骨折している件数が少ないのか、骨折しにくい骨をつくるうえで必要となるものは何かという疑問がでてきたからでしょう。
そこで、研究者たちは、欧米人がほとんど摂取していない大豆つまりイソフラボンについて着目したのです。
そこで、イソフラボンについて研究するブームが世界中において湧き起って、骨の健康についての効果が報告されただけではなく、美白やがん予防の効果など、次から次へとイソフラボンについて報告されたようです。