更年期障害とイソフラボン

大豆イソフラボンというのは、植物エストロゲンの1つであるとも言われており、その化学構造において、女性ホルモンの1つであるエストロゲンに似ているために、様々な生体作用を発揮するのだとされています。
特に、エストロゲンの分泌量が減少してしまう更年期の女性においては、骨粗しょう症を予防したり、更年期障害を改善させる効果が期待されているようです。
しかし、未だに十分な根拠については発表されていないので、どういった作用をもたらした結果なのかについては、明確にされていません。

また、サプリメントとして摂取することは、過剰摂取を招きやすく、そのことによって副作用がでてくる危険性があるために、あまり勧められないという考え方もあるようです。
そこで、大豆を摂取することによって期待されている生理的な有効性は、こちらの成分に限らず、大豆に含まれているタンパク質にもあるため、大豆製品や、マメなどといったような食品としての摂取が推奨されているようです。
そもそも、大豆イソフラボンというのは、主に大豆の胚芽の部分に多く含まれているフラボノイドの1種だと言われています。
みそや納豆などといったような大豆を発酵させた食品のなかに多く含まれているのですが、ほとんどの場合において、食品の中では、こちらの成分を配糖体として存在しているようですが、糖の部分が分離したもののことをアグリコンとよび、この成分は、大豆を発酵させた食品の中に含まれています。

また、人が摂取したこの配糖体は、腸内細菌による作用などで腸管から吸収されるようです。
AHAと呼ばれているアメリカ心臓協会は、16の無作為に割り付けた比較試験の結果によって、大豆イソフラボンは、更年期の女性の悩みの種であるエストロゲンが欠乏したことによるほてりなどの血管障害を改善することはできないと報告されているようです。
日本の健康な女性を対象とした調査の結果においては、血中のこちらの成分の濃度や摂取量と更年期障害の症状である冷え性やほてり、のぼせるなどといったようなことと関係があると報告されているようです。